流転輪廻とは?
誰もが生まれてから今日まで、幸せになろうと努力してきた年月だと思いますが、あなたは幸せになれたでしょうか?
日本のことを考えても、豊かな生活をしたいと経済成長すれば、公害その他の別の問題が起きてくる。
戦後、バブルの絶頂まで、GDPが6倍に経済発展しても、生活満足度は変わっていないという統計が出ています。
また、もっと便利な生活がしたいと、科学が進歩すれば、交通事故、その他の問題が起きてくる。
現代物理学により、原子力まで活用できるようになりましたが、放射能の新たな不安が起きてきます。
あなた個人の人生を見てもでもどうでしょうか?
あの学校に入れれば、と思って受験勉強をする。
お金が手に入れば、と思ってアルバイトをする。
恋人ができればと思って、アプローチする。
あの会社に就職できればと思って就職活動をする。
結婚すれば、子供ができれば……色々な努力をしてきたと思います。
ではそれで幸せになれたでしょうか?
努力が実らなければ苦しいのは勿論ですが、たとえ努力が実って志望校に入っても、お金が手に入っても、今度は別の苦しみがやってくる。
これで心から幸せになったと満足することはありません。
何十年も努力して、少しは幸せになれたでしょうか?
「この坂を越えたなら幸せがまっている」
と信じて、苦しみにたえながら坂をのぼっていくと、また、新しい坂が見えてくる。
死ぬまで坂の連続で待っていると信じている幸せはありません。
生きる目標、生き甲斐などの坂を求めて努力して、それでがかなえられたとしても、人間に生まれたのは、これだったという幸せになれません。
これを仏教では、
「流転輪廻(るてんりんね)」
といいます。
車の輪が同じところをぐるぐる限りなく回り続けるように、同じ所をぐるぐる回って際限のないことです。
生まれてから死ぬまで苦しみが色をかえさまをかえてやってきてなくならないのです。
これを流転輪廻といわれて、すべての人はそうだと言われます。
例えば、日本の歴史上、成功者といわれる家康が言った有名な言葉があります。
人の一生は重荷を背負って遠き道をゆくがごとし
家康は、天下を統一し、征夷大将軍となり、徳川幕府300年の基礎を築きました。
「人の一生は」と言っても、この家康の一生は、という自分自身のことです。
「重荷」とは苦しみのこと。
あれほどのことをやりながら、自分の一生は、生まれてから死ぬまで、重荷を背負ってはてしない道をいくようだった。
苦しみは一生なくならなかった。
天下をとっても、将軍になっても、幕府を開いても、なくならなかった。
結局これでは、私たち人間は苦しむ為に生まれてきた、苦しむ為に生きていることになってしまいます。
そういう生命ならば、生命の尊厳といっても、何の意味もありません。
結局、みんな将来に対して何となく不安を持っているのも、そういうところに原因の一つがあるのではないでしょうか。
自殺する人が日本では毎年3万人を超え、苦しかったら死んで行きます。
生きる喜びというものはありません。
しかし私たちは、苦しむ為に生まれてきたのではありません。生きているのでもありません。
私たちは幸せを求めて生きています。
幸せを求めている私たちにとって苦しみの根元を正確に知ることほど大事なことはありません。
一体何が私たちを苦しめているのか
それはお金でもなければ名誉でもない。
その答えは、私たちが普段手に入れようと努力して、意識している以外のところにあるのです。
その本当の苦悩の根元を明らかにされたのが、仏教です。
今回、その仏教に解き明かされた苦悩の根元をスペシャルレポートにまとめましたので、まだご覧になっていない場合は、下の申し込みフォームからお申し込み下さい。